Sunday, September 19

Ma ville natale*

わたしの故郷はロマンチックのたくさん詰まった街、函館です。

その尊さはわたしの中でどんどん膨らんでいき、
そこで過ごした景色を思うと胸がきゅっとするのです。


とくに信仰している宗教などはないけれど、
祈る姿を美しいと思ったり、マリア像やロザリオなどがだいすきです。


初めてこころが惹かれたのもシスターでした。
何をするのかもよく知らずに、子供ながらにとても憧れていました。

美しい教会は私にとても影響を与えてくれたと思います。

ケーキ屋さんでもおよめさんでもなく、シスター。
母が覚えているかはわからないけれど、そんな事で心配したりもしたのかな。



そして、素敵な坂もたくさんありました。

石畳の上を歩くと、不思議と何かをぼーっと思い、
そのうちに坂が終わっていることも多かったです。



"和洋折衷町家"という呼び名を最近知ったのだけど、
街を飾る風情のある建築物たちも、お気に入りのひとつです。


春夏秋冬それぞれにこっくり染まる、赤レンガもすき。


公会堂や、旧イギリス領事館も
写生会で出掛けたり、通学路や遊び場の中にあるひとつでした。

思い出の場所です。


そして、"宝石箱をひっくり返した様な夜景"
というフレーズがとてもお気に入りの
函館の夜景。

特別に、ゆらゆらきらきらと光る日は
そのフレーズそのものです。


うっとりしあわせな気持ちにさせてくれたり、
時には切なくなることもありました。


世界の色んな美しい街に憧れてきたけれど、
この街には私の好きなものが詰まっています。

この先どこに行っても、この街に戻って来たいです。


私は、時間がゆったり流れる海のあるこの街がすき。



そして、母の住むあったかい家がすき。